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裸者と裸者 4―孤児部隊の世界永久戦争 打海 文三 七竃アンノ

裸者と裸者 4―孤児部隊の世界永久戦争 (ヤングキングコミックス)裸者と裸者 4―孤児部隊の世界永久戦争 (ヤングキングコミックス)
(2012/08/30)
打海 文三

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角川から発刊されている同名小説のコミカライズ作品。

近未来の日本で軍閥が割拠し現代の戦国時代と化した日本で、履き捨てる様に扱われる孤児部隊の中で自らの意志を持って戦う佐々木海人の物語。

海人の実直な人柄と悪いことは悪いという姿勢、そして危機に立ち向かう意志と気の合う仲間の存在が彼を物語の中心へとどんどん押し上げていっています。

画風は線が硬く、縁が濃く、トーンの使用は控えめでベタが多い。線で陰影を細かく出すのが特徴でしょうか。
海人が重要な場面で自分を落ち着かせるように深呼吸するシーンに個人的には違和感があります。
ひとコマで台詞の噴出しで「すーはぁー」としているのですが、普通なら「すー」と「はー」でコマをわけ、更にもうひとコマで意志を固めた強い眼差しのコマがあれば完璧だと思うのですが、1巻の頃からひとコマで済ましています。
それがどうにも読む上でリズムが悪く息詰まる原因でした。
それは今回も健在。

4巻では大きな戦闘は起きず、3巻で発生したいわき戦争の後始末から始まります。
戦争といえど、その意地のためには書類仕事が不可欠なわけで、書類と戦闘する残りの時間で戦争をするとかつての偉い人も言っておったようです。
その中で、命というもの、死というものに思いを巡らす海人の心中とは。
そして後半は一時の安息のように、ファンの店で行われるパーティーの中で交わされる海人とメグの話。

生きるということ、死ぬということ、戦うということ、守るということ

そして、その覚悟

そういうものが、戦争作品ではどうしても主題になっていくのでしょうね。


さて、この裸者と裸者の世界観、戦国乱世の軍閥時代なのはよくわかるのですが、ここまで国内を疲弊させてどうして社会が成り立っているのかよくわかりません。

戦争というのは巨大な消費であり、浪費であり、一切の生産性を持たないものです。
特に日本のような島国、外部から無尽蔵に資金や物資が供給されなくては成り立たないのは昨今のテレビニュースの円高の話とか色々なところで多くの方が理解していると思うのですが。

「じゃ、それこそ昔の戦国時代はどうなのよ?」と思われる方もいるかもしれませんが、当時は武士による刀同士の切りあいか、弓矢、よくて鉄砲衆となります。
戦闘の規模も小さければ、一回の戦闘で発生する被害の総量も現代戦ほどではなかったはずです。
また、同じ日本の武士同士なので武士道という共通の理解があったこと、農繁期と戦の時期も考慮されていたこと、鉄や燃料、火薬等の運用物資が少なかったと考えられます。

が、この作品の中で描かれる世界ではあちこち戦闘で勃発し、社会は荒れ果て、行政は機能していません。
普通電力供給の鉄塔や変電所など真っ先に破壊されるのですが、時々電気が通っているような描写がある。

あと、最近の領土問題でもお分かりのように、日本は周辺国から常に狙われる立場にあるわけで、このような状況下で何一つ介入してきている様子が無いのが不気味です。

ま、「気にスンナ」ってことでしょうか。
フィクションは作者が積み上げた設定を素直に楽しむのが吉です。




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まんがにゅあ

Author:まんがにゅあ
毎日毎月必ず漫画を買ってしまう漫画中毒者。
本屋で何も買わずに出てくると凄まじい敗北感に襲われませんか? 襲われませんか、そうですか(´・ω・`)

特にマイナー路線好き。

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